イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/02/21

やめられないとまらない?! イタリアのお菓子「Chiacchiere」

Buona sera a tutti! みなさんこんばんは♪
Com'e' andato il weekend?  週末はいかがでしたかー?
FracciaMacciaはカナダ人と日本人のご夫婦を家にご招待して手作り餃子などなどいっぱい食べました☆2才半のお嬢ちゃん可愛かったなぁー^^


さて前回はイタリアのカーニバル "carnevale" をご紹介しましたが、そのカーニバルの季節におなじみの、イタリア伝統のお菓子 "Chiacchiere(キアッケレ)" の作り方を今回はご紹介してみたいと思います。
作り方はすごくシンプルですが、やはりそれぞれのおうちによって独自のアレンジがあり、僕たちがご紹介するのはFracciaのマンマ(mamma = お母さん)のレシピ☆ お料理作りがとっても大好きで上手なサレントのマンマの味です♪


キアッケレの作り方はとっても簡単で失敗知らず(ほぼ!)。とってもシンプルなのに不思議とあとをひく美味しさで、家族みんなの人気レシピ☆ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!



まずは、材料&分量から♪


・小麦粉(薄力粉) 250g 
・卵 2コ (黄身も白身も全卵使います)
・バター 20g
・砂糖 30g (普通の上白糖)
・粉砂糖 100g
・レモン 1コ (皮だけを使うので無農薬のものがベスト…)
・塩 少々
・揚げ油 適量 (あればラード油)
・リモンチェッロ 50ml
 (なければ、ほかのハーブリキュールかフルーツリキュールをお好みで)


リモンチェッロ以外はどのおうちにも大体かならず置いてある材料ですよね。リモンチェッロは手に入らなくても大丈夫、味や香りの好みでほかのリキュールを代用すれば全然オッケーです。
もっと言ってしまうと、どうせレモンの皮で香りづけをするならば、リキュールを入れなくても構いません。ただし、その場合は小麦粉の量をちょっと減らして200gくらいにした方がいいかもしれません。(けっこう目分量でやっちゃいますけどね^ ^)


それではクッキングスタート♪


① まず小麦粉をふるいにかけて細かくしましょう。
  こんな感じでフワフワの山を作ってくださいね。FracciaMacciaは木のまな板の上でやりましたが、あとで混ぜることを考えたらボウルの中でやった方がやりやすいかもしれません(作ったあとで気がつきました^^; イタリアでは普通パスタ打ち用の大きな木製ボードを使いますが、ウチのまな板だとちょっと小さかったようです)


②  小麦粉の山のてっぺんに指で穴をほり、火山の火口のようにします。ここに卵などを流しこむので、ちょっと大きめにひろげてください♪


③ きれいに小麦粉の山に穴を掘れましたか? できたらそこに、卵と上白糖とリキュールをぜんぶ入れちゃいましょう♪
まずは卵が入りましたー♪   
uovo(ウォーヴォ)= 卵


おつぎは砂糖♪ 
zucchero(ズッケロ)= 砂糖




そしてリモンチェッロも入りましたー♪  
Limoncello(リモンチェッロ)= 南イタリアを代表するレモンの皮を使ったリキュール。特にアマルフィ産のリモンチェッロは有名ですね。


おっとそれから肝心のレモンですが…防腐剤不使用のものが手に入らなかったので今回は結局リモンチェッロだけで我慢することにしました。みなさんも安心できるレモンを選んでくださいね。香りづけが目的なので、果肉ではなくレモンの皮(白いところも黄色いところも)をチーズおろし器などで、すりおろして混ぜます。量はお好みですが、ほんのちょっとでも十分に香りが出ますョ♪


ちなみにウチのリモンチェッロは、レッチェにあるFracciaの実家の庭でとれたレモンを使ってお母さんが作ったオーガニックレモンの自家製☆やっぱり自家製は味も香りもサイコーです!
シチリアやナポリを含めプーリア州でも、南イタリア一帯ではごく一般的ですが、ここサレントでも多くの家の庭に当たり前のようにレモンの木があって、この通り一年中、鈴なりになっています。
④ 材料をぜんぶ合わせたら、ちょっとずつダマにならないように混ぜていきましょう♪ 気長にちょっとずつやってくださいね。そうすると生地がこんな感じにまとまります。


⑤ そして表面が乾燥しないようフタをして、30分ほど寝かせます。


⑥ 寝かせたあとは、こんな感じでまずは手や棒で生地を平べったくのばしていきます♪
まな板や棒に小麦粉を適量ふって、生地がくっつかないようにしましょう。


うすーくのばすのがおいしく作るポイントですよ♪


⑦ うすく生地をのばしたら、適当なサイズにカットしていきます♪
生地の厚みは薄く均一にしますが、形やサイズはバラバラ、テキトーにした方がかえって食べる時に楽しくなりますよ☆


ひねったり、切り込みを入れたり、ひっぱって薄くなるよう成形しながらいろんな形を試してみてください♪
むこう側が透けるぐらい薄いイメージで…
⑧ 生地の準備がすべて完了したら、油を温めて揚げていきましょう♪ 温度は170〜180℃くらい。 生地がうすくて焦げやすいので、とりあえず油の温度が高くなりすぎないよう注意しましょう☆ 温度が低すぎて油っこくなるのもNGですけど。


⑨ ほらほら、揚げると膨らんでおおきくなってきましたねー♪ すぐに浮いてくるのでひっくり返します。入れてからひっくり返して両面が揚がるまで、ほんの1分くらいですから油断しないで♪


きつね色のおいしそうな色に揚がりましたよー♪


⑩ さいごに粉砂糖をたっぷり振りかけましょう♪ 全体に均一に粉砂糖がまざるよう、キアッケレも粉砂糖もちょっとずつ小分けにして足していきましょう☆


はい、これで完成です☆ 
キアッケレのでっきあーがりー♪♪♪
ツイストも上手にできました☆パチパチパチ!^^


揚げているのに不思議と軽いお菓子です。むしろビスケットやクッキーなど焼菓子に近いような、本当に素朴な味です。でもだからこそ「なんだかおいしくてとまらないなぁ!」となるんです^^  こういう「素材の味を活かしている」シンプルな食べ物だからこそ、何世紀にもわたりイタリア人に愛され続けてきたのでしょうねぇ。


このお菓子、Fracciamacciaはキアッケレと呼んでいますが、イタリアの各地方によってさまざまな呼び方があるんです。ローマあたりでは"frappe"、北のトリノあたりでは"bugie"なんて具合です。イタリアではパスタの種類なんかも地方によって同じパスタが違う名前で呼ばれてたりしますからむしろ当然のことなのかもしれないですね。
まぁ日本でも「高野豆腐」とか「さつま揚げ」や魚の名前など呼び方が地方によってさまざまあっておもしろいですよね☆
"chiacchiere キアッケレ" という呼び方は、サレント地方のあるプーリア州から、カラブリア州やナポリを通ってシチリアまでの南イタリア一帯、それから北のミラノなどで使われている名前です。 もともとは "chiacchierare(キアッキェラーレ)"という動詞に由来するそうです。chiacchierareとは、「おしゃべりする」とか、英語でいう"chat"の意味です。
カーニバルの時にみんなとワイワイおしゃべりしながら食べるからとも、薄くて平べったいその形からおしゃべりさんの舌を連想させるからとも言われています。
みなさんもぜひ、紅茶やココアなどお好きな飲み物とご一緒にどうぞ♪  きっとおいしくて会話も弾むと思いますよ☆


では、いただきまーす!
Buon appetito!




★ 次回予告 ★
次回はサレント半島で出会える「となりの人間国宝さん」に会いにいくシリーズで、タンバリン作りの職人 Pantaleo Marra(パンタレーオ・マッラ)さんをご紹介したいと思います。お楽しみにー♪




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