イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2011/03/22

いまイタリアから被災地に届けたい応援歌♪♪♪

Ciao a tutti! 
みなさんこんにちは♪ 


今回も前回につづき【臨時増刊号】として、被災地で大変な日々を過ごされている方々、そして日本中で今それぞれにいっしょうけんめい戦っている皆さんに、FracciaMacciaから応援歌をお届けしたいと思います!♪!♪!♪!♪!


Per tutti voi che lottate contro le difficolta`... per darvi un po` di forza e speranza!




まず1曲目は『明日の空』
ここ大阪でうまれたステキなうたです♪ 

16年前に阪神淡路大震災を経験した関西の人たちのなかには(1995年当時、Macciaは横浜Fracciaはレッチェにいましたが)今回の大震災に心をいためている方が本当にたくさんいます。


つづいて2曲目は『上を向いて歩こう』 
世代を超えてみんなに愛されるこの歌を、いま口ずさまずにいられませんね…♪

ちなみにこの映像は、1962〜63年にTBSで放送された音楽バラエティー番組「7時にあいまショー」からのものだそうです。白黒映像に時代を感じますが、いいうたって何年経っても色あせないものですねぇ

そして3曲目は『Domani(ドマーニ)』
 イタリアからの応援歌♪ 『明日』という意味のうたです♪

まだみなさんの記憶にも新しいかと思いますが、2009年4月に起こったイタリア中部アブルッツォ州ラクイラでの地震。300人以上の死者を出したこの地震はイタリア国民に大きなショックを与えました。
そこでイタリアの人気歌手たち56名が一堂に会し "Artisti Uniti" として、震災にあった人々やイタリア国民に勇気を与えるためチャリティーで歌ったのがこのDomaniです。


歌詞は “明日はどうなるかわからないもの。今は絶望的に思えるけれど明日はかならず来る。みんな一人じゃないんだ” といった内容です。


Tra le nuvole e i sassi passano i sogni di tutti
passa il sole ogni giorno senza mai tardare.
Dove sarò domani?
Dove sarò?
Tra le nuvole e il mare c'è una stazione di posta
uno straccio di stella messa lì a consolare
sul sentiero infinito
del maestrale
Day by day
Day by day
hold me shine on me.
shine on me
Day by day save me shine on me
Ma domani, domani, domani, lo so
Lo so che si passa il confine,
E di nuovo la vita
sembra fatta per te
e comincia domani
domani è già qui

Estraggo un foglio nella risma nascosto scrivo e non riesco forse perché il sisma mha scosso
Ogni vita che salvi, ogni pietra che poggi, fa pensare a domani ma puoi farlo solo oggi

e la vita la vita si fa grande così
e comincia domani
Tra le nuvole e il mare si può fare e rifare
con un pò di fortuna
si può dimenticare.
Dove sarò
domani? Dove sarò?
oh oh oh 


Dove sarò domani che ne sarà dei miei sogni infranti, dei miei piani
Dove sarò domani, tendimi le mani, tendimi le mani

Tra le nuvole e il mare si può andare e andare
sulla scia delle navi di là del temporale
e qualche volta si vede domani
una luce di prua
e qualcuno grida: Domani


Come laquila che vola
libera tra il cielo e i sassi siamo sempre diversi e siamo sempre gli stessi,
hai fatto il massimo e il massimo non è bastato e non sapevi piangere e adesso
che hai imparato non bastano le lacrime ad impastare il calcestruzzo
eccoci qua cittadini d'Abruzzo
e aumentano dintensità le lampadine una frazione di
secondo prima della fine la tua mamma,
la tua patria da ricostruire,
comu le scole, le case e specialmente lu core
e puru nu postu cu facimu lamore

non siamo così soli
a fare castelli in aria
non siamo così soli
sulla stessa barca
non siamo così soli
a fare castelli in aria
non siamo così soli
a stare bene in Italia
sulla stessa barca
a immaginare un nuovo giorno in Italia
Tra le nuvole e il mare si può andare, andare
Sulla scia delle navi di là dal temporale
Qualche volta si vede una luce di prua e qualcuno grida, domani
Non siamo così soli
Domani è già qui
Domani è già qui
Ma domani domani, domani lo so, lo so, che si passa il confine
E di nuovo la vita sembra fatta per te e comincia domani
Tra le nuvole e il mare, si può fare e rifare
Con un pò di fortuna si può dimenticare
E di nuovo la vita, sembra fatta per te
E comincia domani


E domani domani, domani lo so
Lo so che si passa il confine
E di nuovo la vita sembra fatta per te
E comincia domani



さぁみなさんもご一緒に、たくましく♪ 上を向いて♪ いきましょう
“Se siamo insieme domani e` gia`qui!”


次回からは当ブログ “Le Cartoline dal Salento 〜サレントからの絵はがき〜 ”もまた通常に戻り、南イタリア・プーリア州サレント地方の元気な空気をみなさんにお届けしていきたいと思います^^
Alla prossima, allora, per continuare il nostro viaggio nel Salento!
 おっ楽しみにーッ♪ 


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2011/03/18

大震災についてのイタリアでの新聞報道…

みなさんこんにちは! Ciao a tutti! State tutti bene? 


先週3/11(金)午後に発生した地震と津波、あれからまる一週間が経ちました。
東北や関東を中心に被災された皆様にFracciaMacciaからお見舞い申し上げます。
わたしたちFracciaMacciaは少しでも皆さんを元気づけられるよう、今回もいつも以上に元気いっぱいでブログをお届けしたいと思いますよーっ!!!!!


いつも当ブログ “Le Cartoline dal Salento 〜サレントからの絵はがき〜” に遊びにきてくださっている皆さんのなかにも東北や関東にお住まいの方がたくさんいらっしゃいます。いかがお過ごしですか?
不便で不安な日々を過ごされている方も多いと思いますが、こういう時こそなんとか睡眠だけでも十分にとって頂きたいと願っています。そしてお顔を上げていきましょうね日本いや世界中のみんなが見守っていますよ
Non perdiamoci d`animo!!


ニュースで耳にされている方もいらっしゃると思いますが、東京をはじめ関東在住のイタリア人はじめFracciaMacciaのお友達の外国人のなかにはそれぞれ個人の判断で、関東地方を離れて西日本に避難したり母国に一時帰国する人たちもここ数日出てきています。
今週末からしばらく、大阪にあるFracciaMacciaのマンションでも北関東在住のイタリア人の友人など数名が、一時避難所として滞在する予定です。困った時はお互いさま!小さなわが家ですが少しでもお役に立てればと


在東京のフランス大使館に勤務する友人から昨晩聞いた話によると、関東近郊在住のフランス人の多くが原発のトラブルを受けてヒステリー状態に陥り(見知らぬ土地での出来事、いたしかたないことかもしれませんが…)フランス大使館ではその電話対応に追われ、とうとう昨日(東京から)今日(大阪から)と軍用機2機が出動してお隣韓国のソウルへとピストン輸送で避難させているとのこと(1000件を越える依頼の電話があったとか)。他の諸外国政府や大使館の処置とくらべても、このフランス人の騒動はやや過剰反応でパニックに陥ってるのかな?という印象です。
さらに驚いたことにはフランス人大使館員の中にも東京で職場放棄し勝手に大阪に行ってしまった人が相当数いるようで、けっきょく今週末からは京都にフランス大使館のメイン業務機能を移すのだそうです。


一方お隣の国、われらがイタリアの対応★ 東京のイタリア大使館も、各種問合せへの電話対応が忙しくなってきたため、すでに業務の一部を大阪の領事館に移しているようです。


東北や関東の被災地ならびに東京など首都圏在住のイタリア人に対しても、大阪以西への避難あるいはイタリア本国への帰国を勧告しています。アリタリア航空も成田発着の便を現在すべてストップしイタリア〜日本間のフライトは大阪の関空発着に切り替えています。
またイタリアへの一時帰国希望者にたいしては往復800ユーロの特別運賃(それでもまだそこそこ高いように感じますが…)で優先的に避難させており、さらに今日イタリア政府も計200席だけですがアリタリア航空の明日3/19関空発ローマ行きの便の座席を帰国希望者(こちらは片道チケットなのでイタリアへの本格的な引き揚げということでしょう)のために無料で確保したとのことです
(希望者は空港のカウンターに並んだ先着順、ただし小さい子供連れや妊婦さんやお年寄りなど優先とのこと)。


また東京のイタリア大使館にはイタリア本国から原子力の研究者グループも派遣され、大使館内で大気中の放射能の値を監視しており(今のところ『まったく問題ないレベル』だそうです)、その数値についてもあるいはその他首都圏の鉄道の運行状況や計画停電の情報などとあわせて逐次(毎日)、大使館に日本在留登録しているイタリア人全員(Fracciaも)に対しメーリングリストで情報が届けられています。


とうぜんイタリアから日本への渡航も緊急を要さないかぎり自粛するよう勧告されています。来週末から10日間、初めて日本に遊びにくる予定だったFracciaのお兄ちゃん…せっかく何ヶ月も前から楽しみに準備していた旅行だけど、やっぱりやめておいた方がいいのかなぁ?


それにしても日本政府や国内の対応に比べて、各国政府や在日大使館の避難勧告など反応がやや過剰すぎるように感じられますが一体どういうことでしょう? FracciaMacciaはまだ判断しかねています(逆に日本政府の対応や発表などに対し疑心暗鬼になりそうな思いも正直あり・・・)。


日本でもマスコミの報道のあり方というのは常に議論の的になりますが、今回の東北関東大震災についてイタリアの新聞を見てみると、やや過激でセンセーショナルな活字がおどっているようです。


イタリアにいる家族から送ってもらったイタリアでの新聞報道の見出しをいくつかご紹介します。(※ クリックで拡大)
まずこちらは地元プーリア州のLa Gazzetta del Mezzogiorno紙(南イタリア最大の日刊紙)より。
『大災害のあとに原発の悪夢。日本崩壊』
ここに出てくる "apocalisse(アポカリッセ)" とは「大災害」よりさらに強い調子の言葉で、「この世の終わり」という絶望的なニュアンスすら含んでいます。かなり過激だと言わざるをえませんねぇ…(怒)
たとえばふつうに「disastro =(大)災害」あるいは「tragedia = 悲劇」等の表現ではだめだったのでしょうか? これらの方が希望を感じさせます。
おなじくLa Gazzetta del Mezzogiorno紙('11. 3. 15発行版)より。
『放射能の警告発令』 
これはまぁ…ウソではないですね、事実ですね。
こちら La Repubblica紙(イタリアの大手全国紙)にも連日震災や原発に関する見出しが。
『原発災害寸前にある日本』
うーん、まぁこれも事実ではないと言えばウソになるでしょうけれど…
おなじくLa Repubblica紙( '11. 3. 15 発行版)より。
『福島で原発事故の悪夢。新たな爆発そして炉心融解の危機』
たしかに深刻な状態でしょう。しかし炉心融解の危機まで書くと、もちろん読者の不安を必要以上に煽ることになりますよね?
こちらもLa Repubblica紙('11. 3. 16 発行版)
『原発の悪夢、東京から退避へ』
うーんこれはひどいです、煽るようなだいぶ意図的な編集といえます。
なにしろこの見出しのすぐ下に大きく掲げられている写真は、おそらく東北あるいは北関東の津波に遭われた地域で撮影されたものと思われますが、あきらかに東京ではありませんよね? この写真がどこで撮影されたのか記述がないようですから「これが東京からの避難する様子なの?!」と読者が受け取ってもおかしくないかもしれません。


まだ被災地で最低限の生活もままならない混迷がつづく今日の時点で大震災の報道ぶりについて論じるのは早計かもしれません。とにかくいま危機にある日本にいる私たちは、パニックになることなく情報の取捨選択と判断する一人ひとりの能力が試されているのだと思います。
そういう意味では、とくに原発や停電に関する情報が二転三転するなどもどかしさを感じる部分も多々あるにもかかわらずほとんどの方々が冷静に行動できている(ようにみえる?)のは誇るべきことでしょう。


地震の少ないヨーロッパは、地震の経験(あるいは“免疫”というべきでしょうか?)が相対的に日本人よりも少ないことも過剰反応の理由の一つに挙げられるかもしれません。
また日本に比べて原子力発電の歴史が長く放射能汚染の危険性に対する啓蒙周知がより徹底されている欧米(とくにアメリカやフランスそしてドイツなど)は、放射能というキーワードにより敏感なこともあるでしょうか(ちなみにイタリアには原発は1基もありません)。
原発事故として世界中の人々に忌まわしい記憶として残っているチェルノブイリの事故も、近隣のヨーロッパ諸国にはよりいっそう恐怖心が強く植えつけられるきっかけとなったように思われます。


そしてなんといっても、心配している家族から遠く離れて日本に住んでいる外国人としてはこんな時にはどうしても心細くなるものです。
自分自身が不安のない場所に避難したいのと同時に、ふるさとの家族や友人を安心させたいという気持ちから避難される外国人の方も多いのではないでしょうか?
「大阪は安全だからね」と何度言っても、イタリアにいるFracciaのマンマや親戚のおばさんなどは「2人ともイタリアに早く帰ってきたら」とくり返していました。


幸いにも今回の震災では安全だった大阪にいるFracciaMacciaのもとにも、地震発生から今日まで1週間、イタリアの家族や世界各地にいる友人知人のみなさんから、本当にたくさんのお見舞いの電話やメールを頂きました。皆さんの温かいお気遣いのおかげでFracciaMacciaのふたりも心がとても温かくなりました。 Grazie a tutti, stiamo bene!


そんなFracciaMacciaとしては普段とまったく変わらない安全な場所にいながら直接被災地の皆さんに手を差しのべられない現状に歯がゆさを感じていましたが、関西はじめ他の西日本各地のみなさんもきっとおなじ想いだと思います。
今週末から草の根避難場所のひとつとしてFracciaMacciaも困っている家族や友人たちを自宅に迎える、小さなことですが皆さんを元気づけるよう貢献したいです。


まだまだ余震、原発の状態そしてなにより被災地の物資配給の困難など気を緩められない状態がつづいていますが、皆さんも日本中そして世界中の仲間と一緒に手を取りあい日本人の良いところを発揮して辛抱強く、冷静に、かならずみんなで立ち上がりましょう!
Coraggio Giappone, su su! Forza! Ce la faremo a riprenderci!


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