イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2011/01/21

Felice anno nuovo! ほっこり☆3色ニョッキのつくり方

みなさんこんにちは♪ ひさしぶりのブログ更新☆ 今年1回目の記事投稿です!ワーイッ(^O^)/
Ciao a tutti! E`da tantissimo che non scriviamo! Buon anno a tutti!


みなさんはクリスマスやお正月をいかが過ごされましたか? FracciaMacciaの2人は年末年始とイベントが盛りだくさんで、お正月があけた後も忙しくしていたためにひと月以上ぶりの更新となってしまいました(>_<)
今年もますます多くの方々に南イタリアに興味を持っていただけるよう、地元プーリア州サレント地方を中心とする楽しく丁寧な話題を写真満載で、当ブログ "Cartoline dal Salento" からお届けしていきたいと思いますので、よろしくお願いしまーすm(_ _)m


そして結婚3年目のFracciaMacciaにとって、2011年は大きな変化の年となりそうです。というのも、現在ここ大阪の地で博士号の勉強を続けているFracciaが今秋ぶじ卒業すると、10月にはイタリアへ2人そろって引っ越す(というより『帰る』というべきかな?)予定だからです。 
日本からイタリアへ、ウサギのごとくピョンっと飛躍の年に…と言いたいところですが、マイペースでスローライフ主義の2人ですからゆっくり着実にカメの歩みでやっていこうと思います^^


さーてさて年初のご挨拶はこれぐらいにしまして、2011年第1回目のテーマは・・・FracciaMacciaからの遅れてやってきたお年玉☆ということで、手作りの "豪華☆3色ニョッキ" のレシピをご紹介したいと思います!パチパチパチーッ


っとその前に年末年始をかけ足でふり返りますと、、、
大阪で家族と一緒にクリスマス★ 
東京から遊びにきてくれた甥っ子たちも一緒に盛り上がりました












毎年恒例のプレゼント交換も盛り上がりました!
イタリア式クリスマスの伝統的飾りつけといえば欠かせないのが、クリスマスツリーよりむしろ "presepe(プレセーペ)"。
もともとはキリスト誕生のシーンを再現したものですが、今日となってはその他の羊飼いや洗濯女から商人などなどさまざまなキャラクターが加わり、いわばイタリア式のジオラマ的おひな飾りとでも言ったところでしょうか? 
(写真左)今年もFracciaMacciaのおうちはこんなかんじでチカチカピカピカとプレセーペが飾られたのでした^^(正面の棚の右上のコーナーを占領・笑) 
日本でプレセーペを毎年やってるおうちって珍しいんじゃないかなぁ?

そのあと、Fracciaのナポリ大学時代の同級生の結婚披露宴に出席(ご主人がナポリのご出身で、奥さんは東京の方。いつまでもお幸せにね)するため年末にかけて東京へ行った際には、仲良しのイタリア愛好家Yoshikoさんとまたお会いすることができましたー♪^^ Grazie, Yoshikooooo!


そして大阪に戻ってきてMacciaの両親と迎えた大晦日とお正月は、我が家史上初の試み☆ 有名店で注文したおせちが話題となりました。
天下の台所=大阪を代表する『黒門市場』にある老舗鮮魚卸・仕出し屋さんのおせち、見た目が華やかできれいなだけでなく、まさに魚介づくしで上品な味つけがとっても美味しかったです。


Macciaのお父さんが「家での健康づくりとエンタメのために!」と買った Nintendo Wiiも大活躍、家族そろってこたつの隣でボーリング大会やゴルフコンペを楽しみました♪ おかげで正月太りも最小限に抑えられたかな?^^;


元日には奈良までドライブして、奈良ホテルにも寄りました。


そして翌2日には書き初めに挑戦 
Fracciaが自分で選んで書いたウサギ年の「卯」の字、なかなかの出来映えに本人は満足です^^


そして・・・・・おせちをたっぷり楽しんだお正月三が日が過ぎる頃になると、「そろそろイタリアンも恋しくなるねー」ということでFracciaの大好物ニョッキをMacciaのお母さんがアシスタント(笑)となり作ることになったのです。

前回の記事でもニョッキのレシピを簡単にご紹介しましたが、今回のニョッキはワンランク上^^ 色とりどり3色ニョッキです





3色の正体は・・・
① 白 = bianco。これはスタンダードなジャガイモのニョッキ(gnocchi di patate)。白というよりおイモの色なのでクリーム色あるいは淡黄色といった方が正しいかもしれませんね。


② オレンジ = arancione。これはジャガイモとカボチャを混ぜたニョッキ(gnocchi alla zucca)。暖かみのある色がきれいに出ています。栗カボチャの甘みも際立っています。


③ 緑 = verde。ジャガイモにほうれん草のペーストを混ぜ込んだニョッキ(gnocchi agli spinaci)。ほうれん草の鮮やかな緑色に心躍ります♪


それでは作り方を見てまいりましょー♪


まずはジャガイモ(patate=パターテ)をたっぷりのお湯で茹でます。この際に塩を少々お湯に入れておきます。
ゆで時間はおイモの種類や大きさによりますが、時々竹串を刺してみて、中まで火が通っているか確かめてください。








ゆで上がったジャガイモの皮をむきます。(茹でたては熱いので気をつけて!)
皮をむいたらポテトマッシャー(schiacciapatate=スキャッチャパターテ)などでしっかりとつぶしましょう。
FracciaMacciaはつぶす専用の道具なんてシャレたものは持っていないので、毎回フォークでつぶしていますが、それでも全然OKですよ♪




お次はほうれん草(spinaci=スピナーチ)を茹でます。
あらら!湯気でカメラのレンズが曇ってきてしまいました…みなさん見えてますかー??
茹でてきれいな緑色がでるように、こちらも塩を適量お湯に入れておくといいでしょう。


茹でたほうれん草を水にさらして粗熱をとったら、しっかりと水気を切って、フードプロセッサーにかけてペースト状にします。
余談ですが、ほうれん草をみるとどーしてもポパイを連想してしまうのはイタリア人のFracciaも日本人のMacciaも一緒。さすがポパイ、世界共通のようですね^^
ちなみにイタリアではポパイのことを、"Braccio di ferro (ブラッチョ・ディ・フェッロ = 鉄の腕)"と呼んでいます♪
あまりほうれん草の繊維が大きく残っていない方が、このあとの混ぜる工程と茹でる工程のためにいいでしょう。


そしてこちらはカボチャ♪ 黄色?オレンジ?いえいえ、これはもはや『南瓜色』と呼ぶしかないでしょう!
暖かい色がきれいですねー♪

皮をむいて、つぶしやすい適当な大きさに切り、電子レンジで5〜6分ほど蒸しました(柔らかくなるまで時間は適当にみながらやってください)。

茹でてもいいですが、ホクホクとした水分の少ない状態で火が通るので蒸す方がよいと思います。 


さぁこれで材料の下準備が完了、おもな材料たちが揃いました あ、あとは卵も1コ使います。
ここまででもうニョッキ作りの工程のうち半分は終わったといってよいでしょう。
さぁ、ここからがニョッキ作りのお楽しみ、マゼマゼコネコネ工程です。楽しんじゃいましょー♪


今回は3種類のニョッキですが、そのすべてのベースとなるジャガイモのニョッキをまず作ります。
しっかりとつぶしたジャガイモに卵(全卵)を割り入れます。

くどいようですが、ジャガイモは粒が残らないようにしっかりとつぶしましょう。ここでがんばっておくと食べた時の食感(なめらかさ)に差が出ますよ^^
ジャガイモと卵がよく合わさったら、そこに小麦粉も幾度か小分けにして加えていきます。
分量の目安はジャガイモ500gに対して小麦粉100gですが、ジャガイモの種類や状態を見ながら適度な固さの生地となるよう加減してみましょう。
小麦粉が少なすぎると茹でた時にポロポロ崩れてしまい元も子もないですが、多すぎてもなんだか固くて風味も弱い「イモすいとん」になってしまうのでご注意を。
まぜ合わせた生地をひとかたまりにまとめた時、見た目で丁度いいかな?と思うよりも小麦粉をやや多く加えるイメージかもしれません。
いつも目分量でやっているので、スミマセン^^;
こうしてできたジャガイモのニョッキの生地をほうれん草のペーストと混ぜ合わせます。


ほうれん草は一生懸命に水を切ってもどうしても水分を多く含んでいますから、小麦粉の量を多めにして調節します。
茹でた時に固まってくれないと一番悲しいことになりますから(>_<) 
しかし、結果的に小麦を多めにして作った仕上がりのしっかりした歯ごたえの食感も案外おいしいものですよ♪ 
ですから、わりと思い切って小麦粉を入れてもいいかもしれません。

そしてお次はカボチャのニョッキ♪ ジャガイモのニョッキの生地を、しっかりつぶしたカボチャによーく混ぜ合わせながら、さらにつぶしていきます。

マーブル状でなく、完全に均質となるように混ぜましょう。カボチャとジャガイモを1:1の比率で混ぜてもカボチャの色が圧倒的に勝ります。
こちらは水分少なめの具材なので、小麦粉も少なくてOK。カボチャの風味が活きます


うーん、だいぶよく混ざってきましたがまだまだ!もっとしっかりつぶしながら混ぜましょう♪


あっそれからあたり前かもしれませんが、ジャガイモもほうれん草もカボチャも今回ご紹介するニョッキ3種類すべて、生地を混ぜるときは直接手で混ぜちゃってかまいませんよ。
こうして出来上がった3種類の生地★☆★ 

いよいよカットして、形を作っていきます♪
小麦粉をかるくふったまな板の上で、生地を適量、細長くのばしていきます。
直径1.5〜2センチくらいの棒状になったでしょうか?


そうしたらコレを、端からこれまた幅1.5〜2センチ間隔でカットしていきます♪
ほらほら、可愛らしいニョッキの形になってきたでしょう?
でもチョットお待ちをッ、まだこれで完成じゃあないんですよ^^


ここで仕上げのもうひと手間です
一つひとつにフォークの歯を利用して、ニョッキの表面に凸凹ができるよう小さな筋(というか溝?)をつけていきます。
こうすることによって茹でにムラもなくまり、ソースとからみやすくもなるんです

このとき注意しなければならないのは、溝を作ることに気をとられて力が入りすぎるとニョッキ自体をつぶしてしまいかねないので…ほどほどで大丈夫ですよ^^
だいたいこんな感じになればOKです♪

イタリアの家庭やプロの調理場ではニョッキに溝をつける専用の道具(小さな洗濯板のようなかんじ)を用いるところもあるようですが、Fraccia家では昔からニョッキ作りはフォーク党です(笑)


おなじ要領で、ほうれん草のニョッキとカボチャのニョッキも伸ばしてカットして溝をつけます♪
カボチャもほうれん草もいい色してるでしょう?^^


そうしたら、いよいよニョッキを茹でていきましょう!
お湯にはやはり塩を少々入れておきましょう♪

ゆで時間は短く1分半〜3分程度です。
小麦粉の配合が少ないとゆで時間は短くなり、小麦粉が多いと逆にゆで時間は長くなります。

今回の3種類のニョッキを比較すると、小麦粉の含まれる量が多い順に・・・
ほうれん草 > ジャガイモ > カボチャ となるので、ゆで時間が一番長いのはほうれん草、一番短いのがカボチャとなります。
とまぁいろいろ書きましたが、心配ご無用! パスタを茹でるときとはことなり、ニョッキはゆで時間を時計で計る必要がないんです。


というのも、ニョッキはゆで上がると自然とお湯の表面に浮かんでくるんです
(写真左: こんな感じで浮いてきます)
ですから、ニョッキが上に浮かびあがってきたら順番にすくってあげればいいってわけです♪
どうですか?カンタンでしょう?


ゆで上がったニョッキを、あらかじめ用意しておいたミートソース(ragu`=ラグー)の入ったフライパンにとって、よく混ぜてなじませましょう♪ ラグーのおもな材料は、
・牛ひき肉
・缶入りのホールトマト
・タマネギ
・ニンジン
・セロリ などなどお好みで! ポイントは、トマトをじっくり煮込むと味が深くなっておいしいですよ
一人ずつお皿によそったら、お好みでパルメザンチーズ(parmigiano reggiano=パルミジャーノ・レッジャーノ)をかけて、完成でーす!


工程をこまかく書いていたらずいぶんと長ーいレシピになってしまいました(汗) 読者のみなさんもおつきあい頂きありがとうございます^^;
この日のニョッキ作りに使ったジャガイモは全部で中サイズ5コ。
それでだいたい5、6人前。けっこう沢山できたので、当日仕事が忙しく参加できなかったMacciaのお父さんのために、お母さんがお土産のニョッキも持って帰りました^^








そろそろ終わりが近づいてきましたが、いかがでしたか?
 昨年最後の記事と今年一発目の記事と、なんと2回連続してニョッキ登場となってしまいましたね! Fracciaは本当にニョッキが大好きなもので…^^;
見ためといい食感といい、このホッコリと心も温めてくれるような不思議な力をもったニョッキ 例年にもまして寒さ厳しい今年の冬にこそぜひ!3色ニョッキでみなさんも温まってみてはいかがでしょうか?


それではまた次回をお楽しみに!Ciaoooooooo!!!





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