イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/11/29

〜 南イタリア里帰り紀行 4 ~ うちの夏の別荘?!@アドリア海♪

Ciao a tutti! Come state?
みなさんこんにちはー♪ お元気ですか?

さて前回は、プーリア州レッチェ県 = サレント地方にあるFracciaの実家をご紹介しましたが、それに続いて今回は、Fracciaの両親はじめ家族が夏の3ヶ月を過ごす海の家も公開しちゃいます♪

家族が "Mare (マーレ = 海)"と呼ぶ夏の家は、San Foca(サン・フォカ)という海辺の村にあり、家からビーチまでは徒歩1分、もう目と鼻の先です♪ Cartoline dal Salentoではおなじみとなりつつあるイタリア半島のかかと=サレント半島の地図でご一緒に場所を確認してみましょう♪ (画像はすべて、クリックで大きく見られますョ♪)
Fracciaの実家があるCalimera(カリメラ)へは南西に約12km=車で15分、サレント半島の中心、バロック建築の街並が息をのむほど美しいレッチェ市へは北西に車で20分ほど。San Focaからアドリア海の海岸線沿いに南へ15kmほど車で走れば美しい港町=Otranto(以前ご紹介したモザイクが圧巻です!)もあります。
なかなか良い立地条件だな♪ということが地図から見えてくるでしょう?

それでは、ジャッジャジャーーン!こちらがFraccia一家の「海の家」でーす 「夏の別荘」なんて言うと聞こえがいいですが、ご覧のとおり「サレント地方の海辺の街にあるフツーのおうち」といった佇まいですね^^
この家が建てられた正確な年代はわかりませんが、少なくとも築60年は経っており、プーリア州の伝統的な家造りの特徴がよく表れているんですよ♪
写真からお気づきのように、外観の特徴としては、窓が無くのっぺりとした石壁(これは日光を遮り断熱効果を高める+プライバシー+防犯などいろいろメリットがあったようです)。隣の家々がズラーッとピッタリくっつき合って、通りに軒を並べています。屋根は分厚くて真っ平らな陸屋根で、物干しに使っている家が多いです(洗濯物がよーく乾きます^^)。

プーリア州内あるいは南イタリアの他の地方と比べてもとりわけ夏の訪れが早く、そして夏の季節が長いサレント地方にある海の家。Fraccia一家はだいたい毎年6月中旬〜9月いっぱいまでまるまる3ヶ月以上をここで過ごします。
とはいえCalimera村にある自宅からもさほど遠くありませんから、夏の間もちょくちょく(お父さんはCalimeraの博物館で仕事があるし、それ以外にもほぼ毎日なにかしら用事があるので)行ったり来たりするんですけどね。

San Focaに家を持っている人たちの大半がFracciaの家族同様、普段はほかの町で暮らしながら夏の数ヶ月間だけ住むためにやって来るため、夏になると観光客もこれに加わりSan Focaの街はいっきに人口が増え海辺のレストランや市場(mercato)も活気づきます。そしてまた秋になると住人も減り静かな村へと戻るわけです。
春や秋にもここに家族や友人と集まって、週末のランチを食べるなんていう楽しみ方もあります♪

この家はもともとFracciaのおばあちゃんの妹(つまり、大叔母さん?)が持っていた家で、このルチアおばさんも夏の別荘として利用していました。彼女は郵便局員(女性が外で仕事をする、とりわけ事務所仕事をするのはまだまだ珍しい時代だったんですね、南イタリアでも)として働くかたわら、詩を詠んだり楽器演奏も嗜むなど、1910年代生まれの女性としてはずいぶんモダンな生き方をした人だったそうです。40歳を過ぎてからという当時としてはけっこうの晩婚で子供もいなかったので、紆余曲折はありましたが、ルチアおばさんの甥っ子にあたるFracciaのお父さんがその後相続することとなったのです。

ではさっそく家の中をご案内しましょー♪ Entrate, avanti!
家の前を通る道路から3重の扉(ガラス戸+ブラインド戸+網戸)を開くと、階段を5段ほど下りて部屋に入るかたちになっています。写真の左に見えるのが玄関と階段、わかりますか? わかりやすいちょうどいい写真がなくてざんねんッ!

戸外よりも屋内の床面が1mほど下がっていると天井もより高くなり、これも室内を涼しく保つための知恵ですね たしかに夏の日中でも窓や扉を開放すればエアコンいらずなんですよ、外は40℃に達する日もめずらしくないというのに!
地元サレント半島特産の石灰岩レッチェ石で建てられたこの家は天井の造りにも伝統的な特徴がみられ、四隅から天井にむかって全体が丸くドーム上になっています(外から見ると屋上はフラットです)。“Volta a stella (ボゥタ・ア・ステッラ)”=「星形の円蓋」と呼ばれるこの様式は見ための美しさや開放感の演出もあるでしょうし、なんと部屋の真反対にいる人の声がすぐ耳元で話しているぐらいハッキリと聞こえるという音響効果もあるんです。

こちらも上の写真とおなじく玄関を入ってすぐの部屋。みんなが集まってお食事中ですね♪奥の扉のむこうには、もう1つの部屋が見えています。
どちらもリビングとして使われますが、奥の方のリビングには食事用のテーブルや暖炉など生活用の家具も充実しているので、こちらで家族が過ごす時間の方が多いかもしれません。


この2つのリビングルームの上にはそれぞれ広めのロフト(中2階といった方がいいのかな?)があり、2部屋のベッドルームとなっています。これはもともとルチアおばさんが居た頃には無かったもので、Fracciaの家族が譲り受けてから改装して作ったものです。

(写真左:  頭上の格子模様になっている部分の上がベッドルームになっています。もともと天井自体がとても高い位置にあるおかげで、こういうかたちで1階と2階を分けているおもしろい構造です。)


写真の背景に映っているこの階段をつかって1階と2階を行き来します。いかにも「海の家」といった風情が、なんだか子供のころのワクワク感を思い出させるようでFracciaMacciaは大好きです^^







お客さんがいない平日の夏の昼下がりにはこの部屋でソファーに横になって読書も。。zzzzz...... おっとっと夏の昼寝ってなんでこんなに気持ちいいのかなぁー?^^
表からみると窓の小さかったこの家ですが、中に入ると写真からおわかりのように、玄関や奥の窓からさしこむ陽光で意外にとっても明るいんですよ♪


もうひとつ奥にあるリビングルームはこんな感じ この写真は今夏FracciaMacciaが家族に天ぷらそばを作った時の写真ですー^^
イタリアに帰省するとかならず作る、地元プーリアの野菜を使った天ぷらに海老天、そして出雲そば。もはやFracciaMacciaのイタリアの親族友人の間でも大人気の定番メニューなんですよ(笑)

左の写真の奥にチラッと見えていますが、2つのリビングルームの奥にはキッチン&ダイニングがあり、さらにはシャワールーム兼トイレそして小さな中庭へと続いています♪
この奥へ奥へと部屋が連なる感じは、なんとなく日本の「ウナギの寝床」とも称される京町家の造りにも似た様式を思わせます。洋の東西は違えど、通りに家の数が多くなり密集してくると、各戸が通りに面するようにするためには自然とこういう都市計画(というほど大げさではないかもしれませんが^^;)にならざるをえないのは同じだったのかもしれませんねー

(写真左)キッチンにてFracciaMacciaのチームプレイで天ぷら調理中♪
(写真右)キッチン横のダイニングでおばあちゃんとcolazione(コラツィオーネ)=朝ごはん♪








この海の家があるSan Focaという海辺の小さなリゾートは、ほんの数十年前(1960年代あたり)までは、漁師が船を停泊させ漁師小屋が波打ち際の岩の上にぽつりと軒を並べる程度の小さな漁村でしたが、観光やレジャーがイタリアでも庶民に浸透していったこの頃をさかいに、レジャー用のヨットやボートがならぶ港と海水浴のビーチをもつリゾートとして発展してきました。

いまではイタリア国内だけでなく、ドイツなど他のヨーロッパ諸国あるいはアメリカなどからも観光客が訪れる、ちょっとした国際的なビーチリゾートとなっており、昔のSan Focaの姿を知るFracciaの両親の世代あるいはおばあちゃんなどは「昔の寒村からは想像もできないねぇー」と言って目を細めているわけです^^

家から歩いてすぐにあるSan Focaのビーチです 白砂のビーチの眼前にはアドリア海が広がっており、「南イタリアっていいなぁ〜」としみじみ感じてしまいます(笑)
 自分が絵はがきの世界に入ってしまったと錯覚するような圧倒的な美しさ。
その素晴らしさを説明するのに言葉はもう不要でしょう… じっくりと写真をお楽しみください^^ 
(クリックで大きくなります)


         


こちらはパノラマ写真に挑戦です(San Focaからちょっと南に行ったSant'Andreaですが)

 ちなみにですが、San Focaのビーチは、Bandiera BluBlue Flag Program)という世界中の厳選された美しいビーチの一つにも選出されているんですよ♪
イタリアの海を旅の目的として訪れるならば、まちがいなくプーリア州、というよりさらに限定してサレント半島の海を、だんぜんオススメします♪  実際、この海の美しさに対抗できるのはあとイタリア国内だとせいぜいサルデーニャかシチリアのごく一部くらいでしょうねぇ。 

← おやっ♪前回も登場したわが家の新しいメンバー、ラブラドールのReyちゃんですねー
10月初旬の晴れわたった週末に、いつもはCalimeraの家にいるReyを生まれてはじめて海の家に連れていったんです^^
この日は海風が強かったけれどとても暖かかったので、海の子Fracciaはもちろん海へ♪ MacciaとReyも一緒についていきました♪ 生まれて初めての海にReyはどんな反応をするのだろう?と興味津々です


ほらほらー レイちゃん、海が見えるよーッ!日差しは強くて暖かいのに風が強くて白波も立ち、、プーリアの海も風も秋の表情です。。。
そりゃあ南イタリアといえどさすがにもう10月ですからねぇ。お昼どきだったせいもあるでしょうが、サーファー以外にはFracciaMacciaとReyしか人影がありません(苦笑)

だけどFracciaはやっぱり海の子ですからこの日もしっかり泳ぎましたョ♪ MacciaとReyはビーチを走り回ってお散歩です。 来年の夏になったら、きっとReyも上手に海で泳いでいるだろうなー
Reyの初ビーチ散歩を記念撮影、ハイッチーーズ



さーて今回も終わりが近づいてきました。夏の海への移住という南イタリアのおもしろい習慣をご紹介しましたが、いかがでしたか?
海から10数km内陸のCalimeraにある自宅よりも、海沿いのSan Focaにある夏の家の方が涼しいので「避暑地」という側面ももちろんありますが、「暑さから逃げる」という考えよりむしろ、「南イタリアらしい陽を感じながら潮薫る海の空気を思いきりすって、澄みきったアドリア海の青を見ながら心も軽やかに、ビーチライフを満喫しよう!」と、肯定的に人生を謳歌したいという地元サレントっ子たちのやる気マンマンな意志が表れているんだと思います。

San Focaにはコンドミニアムなど数日〜1週間単位の貸別荘もたくさんあります。みなさんもぜひ、イタリアの定番の観光地めぐりばかりでなく、南イタリアの残された楽園 = プーリア州のサレント半島に遊びにきて、ゆっくりとこのサレントの空気を感じながら心も体も元気になってみてはいかがでしょーか?(^O^)/

それではまた次回、お楽しみにー
Ciaoooooooooo!!!

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2010/11/22

〜 南イタリア里帰り紀行 3 ~ 南伊の実家をちょこっと公開です

Ciao a tutti! みなさーん、こんにちは! 

今回はふたたび、今夏の"南イタリア滞在日記"にもどってお届けしたいと思います。
9月5日にローマ到着後、5時間半の南イタリア横断ドライブでプーリア州レッチェ県にあるFracciaの故郷に帰省しまして、その翌日から日記スタート♪ …といきたいところですが、「南イタリアのフツーの家ってどんな感じだろう?」なんて好奇心をお持ちの方もいらっしゃるのでは?ということで、せっかくひさしぶりの帰省ですし、まずはFracciaの生まれ育った実家をちょこっとお見せしたいと思いまーす☆

当ブログ "Cartoline dal Salento 〜サレントからの絵はがき〜" にすでに何度か登場していますが、Fracciaの生まれ育ったふるさとは南イタリアのアドリア海側、プーリア州レッチェ県の中心都市レッチェ(Lecce) から約15kmはなれたオリーブの樹々に囲まれた場所にある Calimera(カリメラ)という小さな村です。

いつもブログをご覧いただいている皆さんにはもうおなじみ(?)サレント半島の地図でみてみると、レッチェ市とカリメラ村の位置関係はこんな感じになってます(2ヶ所に赤い下線を引いてあるのがわかりますか? 左図のままだと小さすぎると思うのでクリックして大きくして見てくださいね♪)。
地図の右下隅にサレント半島の全体図もちいさーく載ってるけど見えますか?^^; (念のため、ココがブーツの形をしたイタリアのかかとです♪)




さぁ、だいたいの位置がわかったところで。。。ジャッジャジャーン!こちらがFracciaの実家でーす
もともとFracciaのおじいちゃんが趣味でやっていた畑のあった場所にFracciaの両親が結婚3年目くらいに建てた家ですから築25年ほどの平屋です。 正面右のスロープを下りると地下のガレージにつながってます。

(中奥が玄関です♪→)


通りに面した表玄関と前庭はこんな感じになっています。外の柵沿いにはバラのつるが巻いていて、きれいな花を咲かせ楽しませてくれています^^
木もずいぶん大きく育ってますが、Fracciaのマンマはどうやらソテツの木を切って他の植物を植えたいようです。太陽が燦々とふり注ぐまさに南イタリアって雰囲気がFracciaMacciaは気に入ってるんですけどねぇ…
そのほかにも、前庭にはマルゲリータやゼラニウムなどの花々が入れかわり立ちかわり咲き、庭を一年中彩っています。ローズマリーやタイムやサルビアなどハーブも植えられていて、食卓の名脇役となっていますよ♪


階段を数段あがった玄関わきのテラスにはテーブルとイスがあります。読書やPC、仕事をするもよし、お天気のいい週末には家族とここでゴハンを食べたりもします^^
その奥にあるDondolo(ドンドロ) = スイングベンチ見えますかね? これにユラユラと揺られながらの昼寝や読書は家にいながらにしてリゾート気分もちょっぴり味わえてサイコーです
仕事や学校から帰ってきた夕方や、夕食後の夜の語らいの場にも、うってつけです
カラッとした風が心地よく吹き抜け、南イタリアの強い日差しもしっかりとカットしてくれるこのテラスは、ひそかにFracciaの家族みんなのお気に入りの場所となっているようです^^


おや?? Fracciaのとなりのイスの上にいるのはだーれ?

ハイ、このコが前庭の主にしてFracciaの実家のお姫様ネコの、Toraちゃんです♪♪♪   5年前、Fracciaの大学卒業祝いのプレゼントとして従姉がはるばるミラノから連れてきました。
生後数ヶ月で家にやってきた当初、「グワァオーッ!」「シャアァーッ!」と小さいからだで一生懸命トラのように鳴きつづけて、その姿がいじらしくFracciaがToraと名づけたんです。さすが大都会ミラノっ子(Milanese ミラネーセ)のネコ、あんなに小さい頃から気品とプライドがあったんですかねぇ(笑)
「トラ」という名前のわりに、見ためはぜんぜん、いわゆる「虎猫のトラ」じゃないんですけどね^^ 南イタリアで昔よく使われていた(かなり古めかしいですが)"Salvatora(サゥヴァトーラ)"という女性用の名前があり、ニックネームは"Tora(トーラ)"となるんだーなんていうのはこじつけっぽいかな…?(苦笑)
一緒にダンスをしたり、かくれんぼも遊んでくれるお利口さんで、わが家のアイドルです。
昼間はテラスのイスにのんびり座って人間観察したり、前庭の草花の影でゴロゴロとひなたぼっこしたり。Toraちゃんは幸せ者だねぇ^^


それでは家の中もちょこっとのぞいてみましょーか♪ 日本式にいうと間取りは3LDK+S(書斎)、4人家族で暮らすのにピッタリでまぁこじんまりとはしていますが、一部屋ひと部屋がけっこう広く、廊下や共用部分も広いし天井も高いので開放感はたっぷりです。
まぁ開放感のホントの秘訣は、家族みんなの笑顔と笑い声のおかげかな? ^^
ちなみにお風呂&トイレが一体化した、いわゆるbagno(バンニョ)も2つありますよ。

玄関からリビング、さらにその奥にキッチンをのぞんだ図です。
キッチンの窓のむこうには、日差しがいっぱいの中庭が広がっています♪
玄関を入るとすぐ右には studio(ストゥディオ)= 書斎があります。あらあら、Toraが仕事を手伝ってくれちゃって書類をメチャクチャにしてPCカバンの上に寝そべってますね〜 

これはリビング、(玄関寄りの)手前半分。

そしてこちらがリビングの(キッチン寄りの)奥半分。 おや?よくみると、パパが暖炉でなにか焼いてますねぇ お肉?魚?それとも秋の味覚キノコかな? ^^

寒い季節にはもちろんこの暖炉でリビングの暖もとりますが、炭火を利用したお料理でも活躍するんですよ♪






ハイ、そしてこちらがリビングの奥にあるcucina(クチーナ)= キッチンでーす♪
おっ、ずきんをかぶったマンマがなにやらおマンマの準備をしていますね
… あれっ?! ダジャレの神様がイタズラを…?!おっと危ないあぶない ^^;)








お母さんはお料理好きなので、キッチンにはいつも美味しそうな香りが Toraちゃんもついつい香りに誘われてキッチンに顔を出して料理の見学です^^




それじゃあお家の中はこれぐらいにして、今度は中庭の方に出てみましょー






家の屋上から眺めた中庭はこんな感じです。ちょっとした体育館ぐらいのサイズの庭に、所狭しといろいろな木が植えられているのが見えると思いますが、じつはコレ、ぜーんぶ果樹なんですよ♪ 10数種類ものフルーツが、四季折々の実りと味わいで一年中楽しませてくれます^^







ちなみに上の写真右端にもちらっと映っていますが、すぐ横にはカリメラの少年サッカークラブの練習場があり、たまにサッカーボールがウチの庭に蹴りこまれてくることもあり「晴れ、ときどきボール注意報」状態です^^
それでは、庭にどんなフルーツの木があるのか?ちょっと見てみましょー♪



まずこちらは定番のlimoni(リモーニ)= レモンイタリアとりわけ南イタリアのフルーツといえばレモン!ていうイメージがありますよね♪
一年中鈴なりになっているので、そのままもぎ取ってお魚やお肉料理に好きなだけ絞ってかけるのもわが家ではよく見られる光景ですが、Fracciaのお母さんは、このレモンの皮を使ってレモンのリキュール "Limoncelloリモンチェッロ" を作ります。 リモンチェッロといえばイタリアを代表する食後酒のひとつで、同じ南イタリアでもナポリの南方、カンパーニャ州のソレント辺りが名産地として有名ですが、こちらプーリア州サレント地方産も負けてませんよー(^O^)/
庭でとれた100%オーガニックのレモンで作ったマンマの自家製リモンチェッロは家族だけでなくご近所さんやお友達にも大好評です♪ 口当たりがとっても良いけれどアルコール度が高め(25%くらいあるのでは?)なので、小さいショットグラスで頂きます。




こちらも南イタリアらしい定番のフルーツ、arance(アランチェ)= オレンジ 陽の光をたっぷり浴びてスクスクと実をつけていますねー^^

イタリアのオレンジといえば名産地シチリアのブラッド・オレンジが日本では有名ですが、太陽がいっぱいのプーリア州産のオレンジ(もちろん100%オーガニック!)もあまーくて味が濃くておいしいんです! 冬の朝にはこのオレンジをたーっくさん使い、生しぼりジュース = spremuta(スプレムータ)を飲むのが家族みんなのお楽しみで、毎年1月に入る頃になるとオレンジの実の中にだんだん赤い部分が増えてブラッド・オレンジになり、ますます甘さも増して美味しくなります。
いわゆる日本のミカンにちかい薄皮の mandarini (マンダリーニ)の木もあります

それからこちらもイタリアのフルーツの代表選手、uva(ウヴァ)= ぶどうです Fracciaの両親が家を建てる前、おじいちゃんはここでブドウの木もたくさん育てていたそうで、その形見の木ですね^^
左の写真を撮った9月末にはすでに盛りをすぎていたためちょうどいい写真が撮れませんでしたが、毎年マスカット系の緑色のきれいな実が食べきれないほどなり、盛夏を過ぎてブドウが熟すころには庭中に甘い香りが漂います…♪





プーリア州のサレント地方ならではの変わりダネもありますよー!これなんと、 Fichi d'India(フィキ・ディンディア)= サボテンなんです
横に立つお父さんと比べるとよくわかると思うんですが、大きいでしょう?!
サボテンの葉を手のひらになぞらえると、指の位置にプクッとできているのがサボテンの実です。どんな味かって?これは珍しいでしょうからまた回をあらためてたっぷりご紹介したいと思うので、楽しみにしていてくださいね♪






それからこれは日本でも古くからおなじみのフルーツですが、nespole(ネスポレ)= 枇杷(ビワ)
枇杷の木って育つのが早いとはいうものの、ホントに元気で毎春たわわに実をつけます。太陽の恵みなのか?土が良いのか?このビワは不思議なほどに立派な実でまた味もジューシーでおいしいんです!!
秋のうちに、古い枝や葉そして採りきれなかった実を落として、また翌年おいしい実がなるよう木のお手伝いをしてあげます^^




そのほかにも、fichi(フィキ)= イチジクや melograno(メログラーノ)= ザクロなどもあり、そのまま食べるだけでなく、いろいろな marmellata(マルメッラータ)= ジャムやtorta(トルタ)= ケーキの材料にもなります。マンマが作るジャムやドルチェは体に優しい甘さが評判です^^


前庭にはネコのToraちゃんがいますが、こちらの中庭にも今秋からあたらしい仲間が加わったんですよ★ 
じゃーーん♪ ラブラドール(♀)のReyちゃんでーす^^  1年以上前に先代の犬が失踪して(18才と高齢だったので、死に場所を求めフラッと出ていったのか…?結局いまだに消息がわからずじまいなので真相もナゾのまま…)家族がずいぶん悲しんでいたのですが、Fracciaのお兄ちゃんが子犬を譲り受けてきたっていうわけです。
Reyっていう名前はFracciaのお母さんがつけたんですが、アメリカ西海岸のMontereyから今年送られてきた絵はがきに載っていたアザラシとReyちゃんの寝顔が似てる(?)っていうことで "Monterey" の "rey" をとったそうです。 ほかの家族はみんなビミョーな反応でしたが^^
庭の木の間を元気いっぱい走り回って、落ち葉をパリパリかんでみたり、完熟をすぎて地面に落ちたブドウの房など果物をみつけてはまさに宝物を見つけたかのように喜んだり、カタツムリや虫にちょっかいを出して驚いて後ろに飛び退いたり…のびのびと育ってますねー^^

 Reyちゃんの犬種はラブラドール・レトリバーですが、「レトリバー(retriever)= 回収してくる者」という名の示すとおりホントにボール遊びが大好きで(なにも教えていないのにやっぱり習性なのかな?)、ボールを投げると取りにいって戻ってくるのを飽きずにずーーーっと喜んでくり返します。ラブラドールは手に水かきもあって泳ぐのが上手らしいので、一緒に地元アドリア海の真っ青な海で泳ぐのも楽しみです♪





あ、また好物のぶどう(と言ってもカピカピの落ちてるやつ)を見つけて食べてるのかな?と思って念のため確認してみてビックリ… ギョギョーッ!?レ、レイちゃん…? なんかパリパリいってるけどソレ…まさかカタツムリじゃない…?
末おそろしや …(== ;)








Reyはまだ小っちゃいから木の上にブドウがたくさんなっていることに気がついてさえいないけれど、大きくなったらかるく20〜30kgに達するようだから、背伸びしてブドウの木から直接パクパク食べるようになったりするのかなー?









ところで、Toraちゃんの子供や孫たちはいろいろな家に里子にもらわれているんですが、いまでもこのコたちが実家に残っているんです。
新入りのReyちゃんにしてみれば、恰好の遊び相手になるはずのネコのお兄ちゃんお姉ちゃんなのですが、、ネコたちはちょっと迷惑そうに戸惑いつつ逃げまわります(苦笑)
でも無邪気なReyは、めげずに「ねぇねぇ、あそんでよー」と追っかけまわします ^^





そういえば、普段は別々の庭で顔を合わせることのないToraとReyですが、ある日玄関でばったり出くわしたんです!
たしかReyを動物病院の予防接種から連れて帰ってきたタイミングで、これがほぼ初対面だったと思うのですが、自分のなわばりを持つお姫様ネコと新入りの子犬、お互いにどういう反応をするのかな?と、FracciaMacciaは興味津々でもあったんです、正直^^ 





Reyの方は予想通り、いつもの調子で無邪気にシッポをふってToraに近づいていったんですが、Toraが「フーーーッ!」って言いながら毛を逆立てて威嚇してました。見てください、この体を大きく見せようとする必死な姿(笑)しっぽの毛まで逆立てて太くなっちゃってます。クククククック
さすがに無邪気なReyも「あれ?遊びたくないのかな?」となんとなく理解したようでした。
日本語では「犬猿の仲」なんて表現がありますが、ちょうど同じような意味でイタリア語では "essere come cane e gatto(イヌとネコの仲)" って言うくらいですからねぇ(笑)





いやぁー今回は南イタリアの実家をご紹介するはずが、いつの間にかすっかり実家にいる動物たちのお話に走ってしまいました^^;)  みなさん楽しんでいただけたでしょうか?? 
実家のあるカリメラ(Calimera)は小さな小さな村ですが、お父さんがやっている民俗資料館(写真左、Casamuseoといいます。サレントの田園生活や、"グレチーア・サレンティーナ"と呼ばれるこの一帯に住むギリシャ系少数民族Grikoの伝統文化についての展示などがいっぱい)など見どころもありますから、それもまた今後ゆっくりとご紹介していきたいと思います♪
Fracciaの家族はだいたい毎年9月下旬〜6月上旬までを今回ご紹介したこのCalimeraにある自宅で過ごしますが、それ以外の期間つまり夏の6月中旬〜9月中旬頃の3ヶ月間は海辺にあるもう1つの家で暮らします。

ということで次回は、そのもうひとつの海の家をご紹介しようと思います すぐ目の前に広がる「イタリア随一のきれいな海」も見れますよ!おたのしみにー♪

Ciaooooo!


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