イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/03/25

自転車大国イタリア 〜 Giro d'Italia 〜 村に自転車レースがやってくる!

Ciao a tutti! Come state? みなさんこんにちはー☆お元気ですか?

約2週間ぶりのごぶさたです!
FracciaMacciaは東京から大阪に戻ってからずっと仕事や遊びでとっても忙しい時間を過ごしていました♪ ようやくブログが書けるっ!ワーイワーイ(^O^)/

こないだの3連休は東京から友人が遊びに来てくれて、FracciaMacciaは一緒に瀬戸内海の「しまなみ海道」を自転車で走ってきたんです☆
 広島県尾道市〜愛媛県大三島の往復を2日間で100km超!初日の往路は15メートルを超える大風(ずーっと向かい風でした!)のために目標だった今治行きを泣く泣く断念しなければならず、、、だけどそのかわり、地元のお姉さん達がオススメしてくれた大三島の瀬戸内海に面した珍しい海水温泉に入って美しい夕日を眺めたら、体も心も癒されました^^
そして2日目の復路は風がすっかりおさまりぽかぽか陽気で、自転車専用道路も整備されているしまなみ海道を安心して走り、とっても楽しいサイクリングになりました♪ 



そして自転車といえば、イタリアもスポーツとしてのサイクリングがとても盛んな国ですね!

世界の三大自転車ロードレースといえば、フランスの"ツール・ド・フランス"、スペインの"ブエルタ・ア・エスパーニャ"、それから毎年イタリア各地を舞台に繰り広げられる "ジロ・ディターリア (Giro d'Italia)"。

毎年5月に、約3週間かけて全長3000km以上をイタリアの南から北まで各地を駆け抜け、レースの様子はイタリア全国にテレビ放送されるんです。1909年の第1回大会から第一次・第二次世界大戦による中断を経て、今年2010年は第93回大会が開かれます。
写真右: 今回のコース、スタートはなんとオランダのアムステルダムになってますね!黄色く塗られたプーリア州内では、州都バーリ (Bari) 近郊のビトント (Bitonto) の街などがコースに含まれていますね♪ 残念ながらサレントは今回のコースに入らなかったようですが…


平坦なコースと山岳コースの組み合わせで、毎年そのコースは新たに設定されるんですが、コースが発表されるとその沿道になる街や村々では、「わが街にジロがやって来る!」ということでたいへん盛り上がります。
レースが通る当日はもう街中がお祭り騒ぎ、村々がこぞって沿道での応援にも熱が入るんです。

Fracciaの実家があるレッチェのカリメラ村(Calimera)も、2003年のジロ・ディターリアでそのコースの一部となったことがあり、ちょうどFracciaの家の目の前の道を自転車に乗った選手たちがビュンビュンと駆け抜けるのをお父さんや家族のみんなが応援したそうで、今でもその様子を思い出して話に花が咲きます^^ 
オリーブの樹々とサボテン (fichi d'India フィキ・ディンディア = 「インドのイチジク」と呼びます)の間を駆け抜ける選手たち、いかにもサレントらしい風景ですねぇ(笑)


この時はジロ・ディターリアの栄えある開幕ステージで、2003年大会はレッチェをスタート地点とする、ゴールのミラノまで総距離3,449kmのレースの初日でした。
"Giro del Salento (ジロ・デル・サレント)" と銘打たれたこの第1ステージは、レッチェ市中心をスタート/ゴール地点とする、サレント半島の海岸沿いにぐるっと1周する201kmにおよぶコース。この日のレースで最後の最後にゴール前でラストスパートをする先頭集団から頭1つ抜け出して1番にゴールしたイタリア人選手はなんと5時間16分3秒!いくら平坦なサレントとはいえ、さすがジロ・ディターリアの自転車って速いんですねぇーっ(汗)


写真上の全コースマップのうち、黄色い円で囲んだ部分が第1ステージのジロ・デル・サレントで、これを拡大すると写真右のようになります。見えにくいですが、黄色い点のあたりがFracciaの実家のあるカリメラ村 (Calimera) になります。サレント半島南端のサンタ・マリア・ディ・レウカ (Santa Maria di Leuca) から、コース後半は東側の海岸線を北上するコースは景色がよくて、選手たちもさぞや気持ちがよかったことでしょうねー^^


写真左: サレントで行われたGiro d'Italiaの第1ステージのコース高低表。かなり平坦なコースだってことがよくわかりますよね!
ちなみに自転車のことをイタリア語で、bicicletta (ビチクレッタ)、普段の会話では省略して 「bici (ビチ)」と呼びます。
自転車に乗る選手のことはイタリア語で、ciclista (チクリスタ) といいます。

サレント半島をはじめプーリア州を別として、ツールドフランスやその他のレースと比べると、ジロ・ディターリアは北のドロミーティ(Dolomiti)地方のあるアルプス山脈(Alpi)や中央部のアペニン山脈(Appennini)など山岳コースが多く、とても過酷な上り坂や寒さと戦わなくてはなりません。
総合成績1位の選手には"Maglia rosa (マッリャ・ローサ)"と呼ばれるピンク色のジャージを、そして山岳ポイント1位の選手には"Maglia verde (マッリャ・ヴェルデ)"と呼ばれるグリーンのジャージなどなど、カテゴリー別の賞にはさまざまな色のジャージが与えられ、みんなの憧れの的なわけです。

それからもう1つ、"ジロ" の大きな特徴として、最近ではどのレースも国際化して選手の出身国が多様化しているにもかかわらず、このジロ・ディターリアの場合は地元イタリア人選手が優勝する数が圧倒的に多いんです。実際1997年〜2007年は11年連続でイタリア人選手が優勝していて、これはとーっても珍しいことなんです!
それだけイタリア国内での人気やステータスが高いレースで、イタリア人選手はとにかく毎年このレースで優勝することを最大の目標にしているといいますから、思い入れが強いということなのでしょうねー!


2007年のイタリア人選手優勝以来、一昨年2008年大会はスペイン人選手、昨年2009年大会はロシア人選手と、2年連続で総合優勝を逃して悔しい思いをしているであろうイタリア人選手たち。今年はどんなドラマが待っているのか?今からワクワク待ち遠しいです♪


イタリアにおける自転車ロードレースというのは、同じ持久競技で人気があり実業団チームやプロチームが存在するという点では、日本でいうとマラソンや駅伝のような位置づけと言ったらいいのかな?とも思いますが、ジロ・ディターリアのような長い伝統と特別なステータスという意味では比較するのは難しいかもしれません。


有名なレースや選手だけでなく、もちろん自転車作りもイタリアには、創業130年の歴史を誇る老舗"Bianchi"をはじめ、"Gios"、"Colnago"、"Pinarello"、"De Rosa"などなど数えきれないほどの一流自転車メーカーがあります。最近は日本でも自転車愛好家が増えて、イタリア製のかっこいい自転車たちが日本でたくさん走る姿を見るようになりましたね♪ 


FracciaMacciaはそんなに高い自転車には乗っていませんが(かわいいMarukinのママチャリとかっこいいScottのマウンテンバイク^^)、自転車は健康にもよくてエコロジーだし、なんといっても風を切って走ると気分がすっきりできるところが大好きで、皆さんにもオススメですよ♪
これから暖かくなったらいかがですか?くれぐれも安全運転でいきましょーね☆


サレント半島のアドリア海沿岸を、きれいな海を眺めそよ風に吹かれながら自転車で走るのは本当にサイコーです!最近サレント地方でも、村々を結ぶオリーブの木のルートや海岸近くなど、自転車専用道路が整備されてきているので、プーリア州南部やレッチェ方面へ個人旅行で個人旅行を計画される方は、自分の体で大地や空気そして時間の流れを感じられるようなサイクリングなど、こういう楽しみを取り入れてみるのもいいかもしれませんよ♪


週末は晴れそうなので、FracciaMacciaはまた自転車でお出かけしようかなー♪と思ってます^^
それではまた次回お会いしましょう!
Alla prossima! Ciaooooooo!!!


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★ 次回予告 ★
ズルズルと先延ばしになってしまっていますが^^; 次回こそはサレント料理の簡単レシピをお届けしたいと思います。お楽しみにー!

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